2004.12.17 ファミコンでライブに出演しました

日本ブレイク工業社歌リリース1周年を記念して、ライブイベント「リアランド祭」が開催されました。
今夏に発売されたコンピレーション「ブレイク祭り」に収録されたアーティスト達も沢山出演するこの「お祭」に、私も出演者として参加してきました。

ライブ全体を通してのレポートはどなたかが発表してくれるのではないかと勝手に期待しつつ、ここでは私のやらかした(笑)事についてを中心に書き殴っていきます。

まずこれをお知らせせねばなりません。
当日ファミコンに突き刺さっていたあのジャンキーなルックスがカッコイイ、剥き出しの基板を製作したのは私ではなく、「パソファミ」というエミュレータを発表されている安藤氏であります。
本来ステージ上でこの名前を出すべきだったのですが、緊張で忘れておりました。
この場でお礼を申し上げるとともに、ご紹介します。
安藤氏の強力サポートなくして今回のライブはありえませんでした。
また、何人かの方には技術的な質問も頂いたのですが、私は興奮状態でうまく応えられたかは疑わしいので(^^;、今回実機で演奏するために用意した環境についても説明します。
私の拙い文章で少し技術的なお話をしますので読みにくい所もあるかもしれません。掲示板やメールにてツッコミやアドバイスをお待ちしております。

私はPC上でnsfというデータを作っています。
これはsmfデータがMIDI機器を動作させるように、ファミコンの音源部分を動作させるデータです。
余談ですがwebサイト上にアップしているmp3は、nsf専用プレーヤで出力した音声データ(wav)を変換しています。
ですので実質ファミコン実機から鳴っている音ではありません。

PCで自作したnsfをファミコン実機で鳴らすには、まずはPCからファミコン実機へと、そのnsfを移さなければいけません。
そこでPC上のnsfをセーブしておける、専用ファミコンカセットが必要になります。それが今回ファミコンにセットされていたあの剥き出しの基板「NSFバンク切替え対応RAMカセット」です。

私は電子工作やプログラムは全くの素人でして、ファミコン実機演奏に当たってはこのカセット製作の部分で敷居が高いものがあります。
「パソファミ」の安藤氏は、ファミコンのROMイメージを「ファミコンカセットからPC上へ吸い出し」および「PCからカセットへ書き込み」が可能な「吸い出し機」と「アダプター」、そして書き込むための「RAMカセット」の製作代行依頼を受け付けているとの事です。そこで、私はNSF演奏用基板の製作代行をお願いできるか伺ってみました。
以前は受け付けていましたがエミュレーターシーンの縮小から、停止していたとの事。
しかし製作依頼を引き受けてくださると仰っていただきました。

ちなみにその後、nsf演奏用カセット基板の製作代行依頼受け付けが、再び始まりました。
なんでも私に作っていた基盤が完成した頃、別の方からも依頼があったそうです。
昨今再び少しづつですがニーズが出てきたのでは?と判断されての事。
nsfデータを自作する方法は「MML」や「トラッカー」等、ここでも少し越えるべきハードルがあるのですが、興味のある方はいかがでしょうか?

全て手作りという事で少し代金は発生しますが、これで実機演奏できるなら安いものです。いえ実際機能を考えると抑えた代金を設定されていると思います。
まあぶっちゃけ当時の私の経済状況からすると、ちょっとした出費だったのですが(笑)、そういう時のための蓄えはありますし、なによりも得るものはとても大きかったわけです。

データをカセット内にセーブする方法は、バッテリーバックアップです。
往年のファミコンソフトではドラクエIIIでもお馴染みです。
そしてセーブデータの消えやすさもお馴染みです(T_T)。
しかしこの基板の場合、USBでPCから転送して、すぐその場で演奏する事を前程に作られているので、長時間のデータ保持が難しいのは仕方の無いところでしょう。
ちなみにライブ前のテストでは、セーブしてから8時間データが消えずに残っていたので、当日も自宅で出発直前にセーブしていけるかと思いましたが、会場での音出しの時点では消えていました。

しかしパソファミをインストールしたノートPC等、書き込みに必要な機材も持参しました。
これでシステム面のバックアップはオッケーです。実際リハーサルではその場で基板に再書き込みできました。
ところでリハーサルの時間が押してしまったのは、ここで時間を取ってしまったせいがあるのではないかと・・・。参加者のみなさま申し訳ありませんでした。

後の問題は音声出力です。あとMCの内容も(笑)。
音声出力に関しては、今回のファミコンは後期型、いわゆる「ニューファミコン」なので音声出力はRCAケーブルなのですが、ミニプラグと標準プラグとキャノンケーブルに変換できるプラグを用意しました。
これは前もってリアランドの石田さんに、ライブハウスのシステムに出力できるケーブルは何かお伺いしたところ、キャノンとの事お応えいただいていたので対応できました。ありがとうございます。
が、結局私はそのキャノンでオスメスを間違えていたのですが(^^;、PAさんが標準プラグで対応してくださいました。
PAさんには後から後から質問や要望を出してしまい、失礼しました。
いっぺんに言えっての、私!

MCについては、こうして本番の準備をしながら考えていた上、司会の浅葱のあさんと打ち合わせもしたのですが、さて本番では・・・?
後述します。

 

次は私の事ばっかりです・・・(^^;

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